韓国にサンプル採集に行ってきました(2012年10月12日〜15日)。科学研究費補助金・基盤研究Aの援助を得て韓国済州島の済州大学海洋環境研究所の協力を得て、トラフグのサンプルを採集しました。昨年度は福井県でサンプル採集を行いましたが、今年度は、昨年度得られた研究成果を追試する目的で、同一サイズのトラフグを獲られやすい韓国で実験を行いました。今回の採集には研究室に配属されたばかりの3年生を3名連れて行きました。
那覇発仁川行きのアシアナ航空に乗ってソウル経由で済州島に入りました。飛行機に乗る前の一こまです。 済州島に着いたらその日は夕方になりますので、とりあえず腹ごしらえです。こんばんはブタの焼き肉です。 夕食後も翌日の実験の準備です。採集したサンプルを入れるチューブのラベリングを分担して行っています。
今回は静水圧差を与えたトラフグの脳をサンプルします。そのためにマグロ養殖場の一部をお借りして実験を行いました。隣の車と比べると水槽の巨大さが分かります。 水槽の深さは7メートルです。今回の実験にはぴったりです。水圧差を付けてから、3時間と6時間で脳を採集する予定です。 水圧差を付けた魚を素早く運びます。狭いところを走るのでひやひやものです。
麻酔薬に魚を付けて、麻酔がかかった順番から即座に脳を採集します。 同行してくれた学生が手早く体重体長を測定して、脳を摘出後保存液に入れます。一連の作業を70尾ほどのトラフグで行いますので、結構大変です。

実験の合間に若干時間が有りましたので、実験場所の近くにあったミニチュアワールドに行きました。同行した学生は、「しずかちゃん」のかわりです。

静水圧差の実験に加えて、もう一つの実験を夜中に行いました。魚から脳と血液を採って、メラトニン量を測ります。強い光を当てることが出来ないので、赤い光の下で採血と脳の採集を行うので結構大変です。 翌日も同様に実験を行いました。昼間に行う作業は楽です。学生も慣れてきて仕事を任せることが出来ました。

またまた空き時間が有りましたので、済州島に新しくできた水族館に行ってきました。なかなか綺麗でした。

大型水槽もありましたが、水槽に入れる予定のジンベイザメが死んでしまったらしく、いまいるのは小型の魚が主でした。 帰る前の日にアヒルを食べに行きました。みんなは唐辛子に挑戦です。決行から飼ったらしいです。 済州大学海洋環境研究所までの一枚。初めての経験で慣れないことも多かったかもしれませんが、このサンプリングを通して、3年生も少し成長したようです。これからも頑張って下さい。