韓国済州島に行ってきました(2012年6月19日〜22日)。これは日本学術振興会 二国間交流事業共同研究(韓国との共同研究)の補助によるもので、沖縄と済州のベラとスズメダイの産卵比較から、生殖に重要な鍵物質を検索する目的です。ベラの繁殖期に当たる6月に済州島を訪問し実験を行いました。今回は研究室のポスドクと学生を9名連れて行き、集中的に実験を行いました。
学生達は17日に現地入りし、魚採集と実験準備を行いました。この写真は魚を釣っているところの一こまです。桟橋の先に全員集まり、一定時間毎に魚を採集していきます。 魚の行動開始とともに魚釣りを行います。朝日を浴びながらのサンプリングです。必要数を短時間に集めなければならないので結構必死に採集を行っています。

採集した魚は即座に実験室に持ち帰り、研究対象の部位を短時間に取り出して処理をしなければなりません。最初は手際が悪いのですが、そのうちになれてきます。でも慣れた頃にはサンプリングが終わってしまいます。この様子を動画でどうぞ。

女性陣は別実験を行っています。鍵物質と考えられる内分泌関連物質を魚に投与し、その呼吸数をカウントしています。地味ですが長時間続くので神経を使います。これも動画でどうぞ 実験が終わって、韓国の共同研究者の研究室との交流会です。学生がいっぱいいますので、双方の学生が身振り手振りと英語をまじえて話し合っています。荷川取君は韓国の女子学生に囲まれて嬉しそうですが、食い気のほうが勝っているのかもしれません。 共同研究者の李先生と澤田君がなにやら話をしています。とりあえず焼酎を飲みながらの会話ですが、おそらく研究のことを話していたのだとと思います。
実験を行わせてもらった済州大学海洋環境研究所の前での一枚。今回の実験に参加した琉大チームです。必要なサンプルも採れましたので今回の目的は達成しました。これからサンプルを沖縄に持ち帰っての分析が始まりますが、まずはホッとしています。 最後の夜、研究室の大先輩である金博士と朴博士が夕食にみんなを招待してくれました。昔の話を研究室の学生さんにしているようです。琉大で学位取得後それぞれ韓国で頑張っている先輩の話に耳を傾けている学生さん達です。 最後の夜にレストラン前でみんなで写真を撮りました。この後、学生さんは買い物に出かけていきました。毎回ですが、韓国の金先生と李先生始め、皆さんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。今回の国際共同研究は一端終わりますが、是非これからも一緒に研究していきたいものです。宜しくお願いします。