ビコールとイロイロ(フィリッピン)に行ってきました(2011年3月12日〜20日)。これは科学研究費補助金・基盤研究B(海外学術調査)の一環です。今回の調査は赤道を挟んで同じ緯度にあるフィリッピンとインドネシアの魚類の繁殖と環境との比較研究です。9月の予備調査に引き続き本格的な調査を開始しました。今回はタバコ市とイロイロ市を訪問し、アイゴ類を調査しました。
一緒に行った岩本君です。今回は天気があまり良くなく、ビコール州の象徴であるマヨン火山は見えませんでした。 いつもお世話になっているビコール大学のコラボレーションセンターです。快適なのですが、シャワーが水なのがちょっと。 一日目にはサンミゲル島へ行き、魚の調査をしました。ここは保護区が設定されており、許可がなくては魚を採ることが出来ません。でもアイゴはいっぱいいました。
次の調査地はルポルポ島です。タバコ市から3時間ほど船に乗っていきます。結構海が荒れていて遠かったです。これは今日お世話になる漁師の家です。雑魚寝です。 昼間は電気がありません。電気は4時から10時までです。特に娯楽がないので、夜はギターを弾いて歌を歌います。なんだか昔懐かしい感じですね。 しかし、カラオケだけはありました。エリッククラプトンやABBAなどの英語の古い歌を熱唱します。年が分かります。
イロイロに移ってからも調査です。市場で見つけたアイゴ類は全て買って調査に利用しました。 SEAFDEC(東南アジア水産開発センター)のマリンステーションにも行きました。いくつかの島を浮き桟橋などで結びつけてその間に生け簀を設けています。なかなかしゃれた実験所です。実験するには快適かもしれません。 空き時間に岩本君がルアー釣りをしました。一投目でカンモンハタをゲット。入れ食いみたいです。
SEAFDECでは瀬底実験所で以前一緒に実験をしたAyson博士がカウンターパートでした。レストランでフィリッピン料理をお腹いっぱい食べました。 SEAFDECを案内してもらいましたが、ここは施設がとても充実しておりました。大小のタンクが整然と並び、様々な魚介類が研究対象となっていました。研究するにはもってこいです。

イロイロ市ではもう一人の旧友とも再会しました。学生時代机を並べて研究していたQuinitio博士です。会うのは10年ぶりでしょうか。レストランで昔話をして楽しい一時を過ごしました。

沖縄に帰る日です。この日はフィリッピンではFIESTAで、聖人をたたえるお祭りの日でした。人々は家々を回って食事をしたり話をしたりしていました。我々もAyson博士の自宅に招いてもらい、FIESTAを体感しました。 ブタの丸焼きを食べるのだそうですが、ほとんど食べられた後でした。皮がおいしかった。 最後にお世話になったAyson博士家族と写真を撮りました。今回は大変お世話になりました。次回も宜しく。