「ひらめき☆ときめき サイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHIを瀬底実験所で開催しました(7月22日)。これは科学研究費補助金で得られた研究成果の社会還元・普及事業です。今回は「体感!サンゴ礁生物の助け合い、競い合い」と題して、私と酒井先生の2人で担当しました。18名の高校生、6名の中学生、そして8名の父兄が参加してくれました。県外からも10名の生徒が参加してくれました。県外からわざわざ参加する生徒がいるのには驚きました。当日は天気にも恵まれました。
朝9:30分から開始です。まず最初に実施に先だってのいろいろなガイダンスを行いました。
研究推進戦略室長の佐藤先生が、このプログラムの趣旨を説明してくれました。説明が終了した後に、酒井先生によるサンゴの授業、そしてその後私が魚の話をしました。二人合わせて2時間の授業です。
昼食後、参加者を2グループに分け、一つのグループはサンゴ礁生物を飼育している水槽棟へ行きました。実際に飼育している生き物を通して、どの様な研究が行われているのかを説明しました。この説明は瀬底実験所に所属している学生達が担当してくれました。
生徒たちは学生がしてくれる話を真剣に聞いています。
屋内水槽の説明が終わると、今度は屋外の水槽へ回ります。ここではサンゴの実験が行われています。酒井先生が丁寧に説明をしてくれています。
説明の合間に、簡単な実験をいくつかしました。例えばクサビライシ(サンゴの一種)が餌をとる様子やミツボシキュウセンが砂の中に潜る様子などを観察しました。
飼育施設を見学した後、今度は実際にサンゴ礁の海に出かけました。ここでは自然の中で実際に生きている生き物を見ることが主な目的です。ここでも瀬底実験所の学生が大活躍!
最初は興味深く聞いていますが、そのうち海に入りたくなってくるのでしょう。ずぶ濡れになる子ども達もいました。
2つのグループのうちもう一つのグループは船でサンゴ礁観察に出かけました。研究担当理事(平副学長)もご満悦。
ライフジャケットを着けて安全対策は充分です。日焼けにも注意しなければなりません。
順番に船に乗ります。
船の定員が20名なので、生徒を乗せるといっぱいになってしまいます。でも全員乗ることができました。
いざ出発!
決して気持ち悪くなっているのではありません。箱メガネでみんな生きたサンゴを実際に観ているのです。
箱メガネでみると、海の中は別世界です。色とりどりのサンゴや魚がたくさんいます。
サンゴが健全な場所やサンゴが死滅してしまった場所の両方へ行って比較しました。船の中でいろいろ説明、なぜこのような違いがあるのかを考えてもらいました。
グループを入れ替えて、すべての人が陸と海のテーマを体感できるようにしました。大人は少しばて気味です。
帰ってきてから質問タイムです。今日一日サンゴ礁生物について学んだ後に疑問に思ったことを質問してもらいました。
ケガや事故がなくプログラムを終えることができてほっとしています。このプログラムを進めるために協力していただいた、皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。
アンケートをとっています。どんなことが書かれているのでしょうか。
最後に、熱帯生物圏研究センター長から参加したすべての生徒に未来博士号が手渡されました。